2017年03月11日

ハートフル基金の活動報告

SHIPでは株式会社大塚商会の「平成28年度 ハートフル基金」から30万円の助成を受けて、高校生向け啓発資材作成とスタッフの養成講座を開催しましたのでご報告いたします。

1、社会背景と課題
 学校や一般社会の中で「ホモ」や「オカマ」といった言葉を見聞きすることがありますが、その多くは嘲笑の対象あるいは変態といった異質なものとして扱われることが多くあります。このことは性的マイノリティにとって、自分が笑いの対象になっているのと同じように感じてしまい、自分の性的指向について更に心を閉ざしてしまい、自己否定、心理的ストレスへとつながっているケースがあります。
 宝塚大学看護学部 日高庸晴教授の1万6,000人のLGBTを対象にした調査によると、学校生活で同性愛について「一切習っていない」とした人は68%に上っていたことから、学校において正しい情報を伝えることが急務と考えます。

2、活動内容
 将来的には社会全体が多様性を認め誰もが生きやすい社会づくりのためには、これからの社会を担っていく子供たちに、性の多様性の理解を高めるためる必要があると考えます。次の啓発資材の作成とスタッフ育成を実施しました。

(1) 性的マイノリティの理解に向けた啓発資材作成
 中学生や高校生を対象にした性的マイノリティの理解に向けた啓発資材を22,000部作成し、教育委員会を通じて県内の中学・高等学校(800校)に周知を行いました。また、2月以降に中学校で実施した授業で生徒に配布して活用しました。

 配布先は以下の通りです。
  公立高校  243校
  私立高校   81校
  公立中学校 415校
  私立中学校  63校
   合計   800校

啓発資材はA4サイズ・3つ折りで、22,000部作成しました。
次の画像をクリックすると拡大して見ることができます。
生徒向け啓発冊子表面生徒向け啓発冊子裏面

写真は横須賀市武山中学校の授業の様子です。
横須賀市立武山中学校


(2) スタッフ育成講座の開催
 近年、教育や行政における性的マイノリティへの関心が高まから、学校などから講演や授業の依頼が増えています。そのニースに応えるべく、講演スタッフの育成や支援スタッフの育成を行なって行く必要があります。そのため、「LGBT支援いきいき講座」を4回実施しました。各講座のテーマ・講師陣、参加人数は次の通りです。
( )内は会場の地域です。

【第1回】12月3日(土) LGBTの歴史(新宿)
  講師:風間孝氏(中京大学教授)
     鬼塚直樹氏(カルフォルニア大学サンフランシスコ校)
  参加人数  29名
【第2回】1月15日(日) インターネットのトラブル(横浜で開催)
  講師:遠藤まめた氏
  参加人数  15名
【第3回】2月5日(日) DVや性暴力(横浜)
  講師:山下敏雅 氏(永野・山下法律事務所)
  参加人数  10名
【第4回】2月26日(日) HIVと薬物(横浜)
  講師:井上洋士 氏(放送大学教授),岩橋恒太氏(NPO法人 akta)
  参加人数  11名

写真は第1回の開催風景です。
いきいき講座1回会場
posted by SHIP at 00:34| Comment(0) | 活動報告
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