2017年03月21日

平成28年度かながわレッドリボン賞を受賞しました。

本日、平成28年度かながわレッドリボン賞の表彰式があり、当団体が団体の部で受賞しました。
この「かながわレッドリボン賞」は、HIV感染拡大防止と感染者に対する偏見や差別のない社会をつくるために、神奈川県エイズ対策推進協議会が平成8年度に設けた賞で、神奈川県内においてエイズの正しい理解と支援について普及・啓発に努めてこられた個人や団体を表彰するものです。
当団体ではMSM(男性同性愛者)を対象にした予防啓発を2007年から15年間行っており、レッドリボン賞の受賞は平成16年度に続き2回目の受賞になります。
これもひとえに、皆様のご支援の賜物と、心よりお礼申し上げます。

レッドリボン賞レッドリボン賞賞状

受賞は2回目になりますが、1回目の受賞(平成16年度)はゲイバーや野外ハッテン場におけるコンドームアウトリーチの表彰でししたが、今回は予防啓発をはじめ、性的マノリティの居場所作り、カウンセリングや電話相談、学校向けの講演活動、HIV検査など総合的な活動が評価され2回目の受賞に至りました。
現在の総合的な活動のベースができたのは、平成19年度からの神奈川県との協働事業でした。
今思い起こせば、当時は同性愛者やHIVに対する偏見や差別は大きいものがありました。
コミュニティセンターの場所を探すために不動産さんを周りをしてましたが、HIV検査と同性愛者が集まる施設ということで次から次と断られました。「私はいいけど、他のテナントさんがね・・・」という大家さんもいました。
そして、30件目のときは、神奈川県のエイズ担当の職員さんに同行していただき、ようやく賃貸契約を結ぶことができました。
また、性感染症の授業である高校に行った際は、校長先生から「同性愛の話はしないでください」と釘をさされたことがありました。このとき、教育の現場で同性愛者など性的マイノリティがタブー視されてることを目の当たりにされました。
そして、平成21年度からは神奈川県教育委員会が協働事業に関わるようになり、今では教育の理解も高まってきました。
神奈川県との協働事業は平成23年度で終了したことにより、財政的なピンチになりましたが、平成28年度から横浜市からの補助金により継続的な活動ができるようになりました。
このように当団体は、いろいろな問題にぶちあたりながらも、行政・教育をはじめ、多くの方々に助けられてきました。

性的マイノリティやHIV/AIDSに関する差別や偏見はまだまだいろいろな課題があります。
誰もが自分らしく生きられる社会を目指し、一つ一つ地道に活動を続けていく所存です。
この賞に恥じないようより一層努力していく所存ですので、引き続きご支援を賜りますようお願い申し上げます。

(認定)特定非営利活動法人SHIP 代表 星野慎二
posted by SHIP at 21:14| Comment(0) | 活動報告

2017年03月11日

ハートフル基金の活動報告

SHIPでは株式会社大塚商会の「平成28年度 ハートフル基金」から30万円の助成を受けて、高校生向け啓発資材作成とスタッフの養成講座を開催しましたのでご報告いたします。

1、社会背景と課題
 学校や一般社会の中で「ホモ」や「オカマ」といった言葉を見聞きすることがありますが、その多くは嘲笑の対象あるいは変態といった異質なものとして扱われることが多くあります。このことは性的マイノリティにとって、自分が笑いの対象になっているのと同じように感じてしまい、自分の性的指向について更に心を閉ざしてしまい、自己否定、心理的ストレスへとつながっているケースがあります。
 宝塚大学看護学部 日高庸晴教授の1万6,000人のLGBTを対象にした調査によると、学校生活で同性愛について「一切習っていない」とした人は68%に上っていたことから、学校において正しい情報を伝えることが急務と考えます。

2、活動内容
 将来的には社会全体が多様性を認め誰もが生きやすい社会づくりのためには、これからの社会を担っていく子供たちに、性の多様性の理解を高めるためる必要があると考えます。次の啓発資材の作成とスタッフ育成を実施しました。

(1) 性的マイノリティの理解に向けた啓発資材作成
 中学生や高校生を対象にした性的マイノリティの理解に向けた啓発資材を22,000部作成し、教育委員会を通じて県内の中学・高等学校(800校)に周知を行いました。また、2月以降に中学校で実施した授業で生徒に配布して活用しました。

 配布先は以下の通りです。
  公立高校  243校
  私立高校   81校
  公立中学校 415校
  私立中学校  63校
   合計   800校

啓発資材はA4サイズ・3つ折りで、22,000部作成しました。
次の画像をクリックすると拡大して見ることができます。
生徒向け啓発冊子表面生徒向け啓発冊子裏面

写真は横須賀市武山中学校の授業の様子です。
横須賀市立武山中学校


(2) スタッフ育成講座の開催
 近年、教育や行政における性的マイノリティへの関心が高まから、学校などから講演や授業の依頼が増えています。そのニースに応えるべく、講演スタッフの育成や支援スタッフの育成を行なって行く必要があります。そのため、「LGBT支援いきいき講座」を4回実施しました。各講座のテーマ・講師陣、参加人数は次の通りです。
( )内は会場の地域です。

【第1回】12月3日(土) LGBTの歴史(新宿)
  講師:風間孝氏(中京大学教授)
     鬼塚直樹氏(カルフォルニア大学サンフランシスコ校)
  参加人数  29名
【第2回】1月15日(日) インターネットのトラブル(横浜で開催)
  講師:遠藤まめた氏
  参加人数  15名
【第3回】2月5日(日) DVや性暴力(横浜)
  講師:山下敏雅 氏(永野・山下法律事務所)
  参加人数  10名
【第4回】2月26日(日) HIVと薬物(横浜)
  講師:井上洋士 氏(放送大学教授),岩橋恒太氏(NPO法人 akta)
  参加人数  11名

写真は第1回の開催風景です。
いきいき講座1回会場
posted by SHIP at 00:34| Comment(0) | 活動報告

2016年12月10日

報告会「東京のゲイの梅毒感染」

日本で梅毒の報告が急増しています。
国立感染症研究所としらかば診療所が実施した、 梅毒に最近感染したゲイ・感染しなかったゲイへの調査の結果をみなさんと共有するための報告会を12月11日に開催します。
この調査で、どこに住んでいて、どんなツールを使って相手を探して、どんな相手と、どんなエッチをしているかなどを比べることによって、ゲイの梅毒の実態とリスクが少し見えてきました。
実際に調査したからこそ分かった、 梅毒に感染するリスクを減らすコツを 参加者の皆さんと共有できればと思います。

日 時: 2016年12月11日(日)18:30〜20:30
会 場: コミュニティセンター akta
     ( 東京都新宿区新宿2-15-13 第2中江ビル 301号)
対 象: 性感染症予防に関心のある方
参加費: 無料
予 約: 予約不要
posted by SHIP at 17:49| Comment(0) | イベント案内